火曜日, 4月 22, 2008

二種予想問題 電力管理_問19(補足)

ここの補足、です。
問題文、解答内容については、ここ参照で。

問19
【解説】
基準容量を決め、基準容量ベースに各数値を変換していきます。ここでは、基準容量を、変圧器容量である、10MVAとしています。

また、解答(出題に対する、解答)では、

短絡リアクタンスX=短絡インピーダンスZ
短絡抵抗R=0.1X

として取り扱っています。が、本来は、

R=0.1X
R^2+X^2=Z^2

で連立させて解く必要があり、その場合、1%程度の誤差が出るはずです。
後は、皮相電力、有効電力、無効電力に気をつけ、それらを単位法へ換算。それと、電圧変動率の式は単位法で表すと、

ΔV=%R・P+%X・Q(%)

である事から解く事ができます。

また、電圧変動率の本来の定義は、電圧降下前後(という表現が適切かは不安ですが)の、電圧値のスカラー差、の割合。つまり、送電端電圧と、受電端電圧の差(スカラー差)を、受電端電圧で除したものとなります。ここで、ベクトル図から送電端電圧は、送電による電圧降下が含まれ、それは受電端から電源側を見たインピーダンスから算出できる電圧降下です。

また、%抵抗:%Rの定義を考えると、

%R=RI/V
(R:配線等電源側の抵抗分、V:受電端電圧、I:線電流)
※リアクタンスについても同様

より、上記電圧降下を考える際のRI・cosθについて、RI=%R・Vである事がわかります(または、XI=%X・V)。ここから、本問を計算していくと…。答えが、合わない…?何故かわかりません。もしかしたら、電圧Vの考え方が違うのかなぁ…。%Rの定義で、電圧が送電端なのかな?これで考えると…。

何が言いたいか、というと、よくわかりませんが、多分、本問での解き方は簡易式であり、完璧に正確な計算じゃないかな?と思います。そこで、ベクトル図を用いて、正確に計算してみようかな、その方が理解が深まるかな?と思ったのですが…。この問だけに時間を割くわけにも行きませんので、断念。また時間がある時にやってみる事にします。

あ、あと、問の図で、受電点の短絡電力「500kVA」と書いてありますが、諸々考えると、「500MVA」だと思われます。しっかり頼むぜ、○HM社さん。

以上です。