火曜日, 5月 22, 2007

ベクトル軌跡の問題その2 Ver07

ここの補足です。
問題の回路図は手書きを参照で。

解き方自体はそんなに前問の方がもうちょっと面倒なくらいで。
そこに至るのに、ブリッジ回路→直列の並列回路、と分解できればOK。

解答では、b-d間電圧を、求める為に、Vbd-Vcdで考えていました。
が、僕がやったのは、分圧の式で、Vab-Vacで考えました。
(その方が簡単かは不明だけど、分圧の式で分子にωLが入るの面倒な気がして)

ただ、注意点としては、Vabというのは、Va-Vbであり、Vacというのは、Va-Vcです。
そして、求めるVは、実際には矢印の向きを加味すると、Vbc(c側基準だから)=Vb-Vc
Vbc=Va-Vab-(Vc-Vac)=Vac-Vabとなります。

まぁ、何がいいたいか、というと、向きに気をつけましょう、という事。
b、c点の電圧として、どうとるかでbc間電圧の符号が変わってきます。
符号を間違えると、ベクトル軌跡の通る向きが変わったりするので注意、ですね。
(というか、一回間違えた)

後は計算さえ間違えなければ。
[コメント]
ブリッジ回路のベクトル軌跡の問題である。
問1を“完璧に”体得しておけば、少々回路が複雑になっても自信を持って対処できたと思う。
“応用力”とは、複雑な問題を、自分が扱える範囲の基礎事項に“分解する力”である。
つまり、複雑な問題を、「分解する」→「分ける」→「解かる」という過程である。
この力は、日常実務で鍛えるのが一番身につく(そこは賛成)。

この問題も、
V=Vbd+(-Vcd
bd=E/2
cd=jωL/(R+jωL) ×E
と分解して考えた時、
1.VcdはjωL/(R+jωL)のベクトル軌跡をE倍に拡大したもの
2.-VcdはVcdを原点を対称に反転
3.VはVbd(固定ベクトル)と(-Vcd)のベクトル和である。
(-Vcdは半円を描くので、その中心をVbdだけ移動)
となり、jωL/(R+jωL)のベクトル軌跡の問題に帰着する。


ところでベクトル軌跡って?
ってのは、たまにはメインの方に書こうかな。
(どっちが補足、だ…?)