火曜日, 11月 06, 2007

二種二次試験機械制御、H10問1,2、補足。

問1
【解説】
問題の直流電動機の巻線は第1図のようになっており、1スロット内には2×2=4(本)の導体が収められている。

よって、電機子導体の総数は144×2×2=576となる。

また、電機子誘導起電力Eの式は次のように導ける。

第2図のように、直径D(m)、長さl(m)の電機子がn(r/min)で回転しているとき、電機子周辺の速度vは、

v=πD・n/60=πDn/60(m/s)

で表せる。よって、平均磁束密度をB(T)とすれば、電機子導体Aが1秒当たりに切る磁束Φは、

Φ=vlB=πDnl/60・B(Wb)

となるから、導体Aに生じる誘導起電力eは、

=dΦ/dt=πDnl/60・B(V)

となる。

ここに、極数p、1極当たりの磁束をφとすれば、平均磁束密度Bは、

=pφ/(πDl) (T)

であるから、

=πDnl/60・pφ/(πDl)
 =npφ/60(V)

となる。

よって、電機子誘導起電力Eは、並列回路数をaとすれば、直列導対数がZ/aとなるので、

E=Z/a・e=Znpφ/60a(V)

となる。

問2
【解説】
(1)第3図のように結線を考える。

(2)100(V)側の巻線には、50(A)まで流せる。したがって、第4図に示すような電流となり、負荷には75(A)の電流が流

れる。

よって、負荷容量200×75=150000(VA)→15(kVA)

(3)題意より、変圧器の損失pは、

0.96=5×0.8/(5×0.8+p
∴p=5×0.8/0.96-5×0.8
  =0.1667(kW)

η=15×0.8/(15×0.8+0.1667)かける00
 =98.63(%)

以上です。