土曜日, 4月 19, 2008

07年機械制御 問3(補足)

ここの補足、です。
問題文、解答内容については、ここ参照で。

問3
【解説】
(1)
得意のセリフですが…、単位換算で考えると吉。熱抵抗Rthの単位が、℃/W。つまり、これは1W辺りの温度上昇を示しており、電力を掛ければ温度上昇全体が求められます。後は、これに元々の温度(周囲温度)を足せばOK。

(2)
問題文だけ読むと、一見回路図必要か?と思いますが…(少なくとも、僕は思った)。この問題で、多少必要かと思われます。諸々損失とかを無視している関係上だと思いますが…。コイルやコンデンサがなければ、出力(負荷)電流iは、入力電流iTrに対し、導通比率に従ったパルス状の電流となるはずです。が、コイルやコンデンサがあるため(しかも損失はないから)出力電流i=αiTrとなっていると思われます。

(3)
トランジスタのジャンクション温度は、式は(1)で求めたもの。温度上昇に関わる電力は、トランジスタの導通による損失(負荷の消費電力?という表現でいいのか?)と、スイッチング損失の和、であるが、本問ではスイッチング損失は無視。なので、(2)で求めた値を、(1)の式に代入すればOK。

(4)
自分でやってみて間違えたのが…、熱抵抗を0.5からいくらにするか?を求めてしまいましたが、いくらにするか、ではなく、何%に(低減)しなければならないか?が問でした。計算自体は単純で、周囲温度が10℃上がっても、同じジャンクション温度にするためには、同じ損失での温度上昇を10℃抑える必要がある。これを条件に、新しい熱抵抗も求められるし、低減率は温度上昇分の比率でも求められます。

本番では、この問3は問題文の長さと、パッと見のとっつきにくさで敬遠。さらに、パワーデバイス系の勉強は、若干不足気味(との認識)もあり、未チャレンジ。でしたが…、やってみると、非常に簡単、しかも、速く終わる。今回の試験でのベストチョイス(解く速さで)は、問2、問3だったと思います。何度でも言いますが、単位と基本的な数学力にて求められる本問。苦手意識の払拭は必要だなぁ…。


今日は、こんなところです。