土曜日, 4月 21, 2007

4/21 電子の問題2問。

補足と解説を。
ここのです。


問1、各種素子について。
1.発光ダイオード(LED)は半導体のPN接合に順方向電圧を加えると、電子-正孔が再結合し、
その際に発光する素子で、電気エネルギーを光エネルギーに変換する素子である。

2.バリスタは印加する電圧によって電圧-電流特性が非直線になる素子であり、
サージ吸収用や避雷器として用いられている。

3.バラクダダイオードは印加する電圧の変化によって静電容量が変化する素子であり、
可変容量ダイオードとも呼ばれる。
半導体のPN接合に逆電圧を印加すると、その電圧の大きさに応じて空乏層の幅が変化する為、
静電容量が変化する。バラクダダイオードはFM(周波数変調)用の発振回路で使用される。

4.ホトダイオードは半導体のPN接合に逆電圧を加え、接合部分に光を当てると、
その強弱に応じて光電流が変化する素子で、光検出用として使用される。

5.ツェナーダイオードは逆電圧が小さい範囲では微小電流が流れるが、
ある電圧値で大電流が流れる「電子なだれ効果」(降伏現象?)を利用した素子で、
低電圧回路の使用される。

問2 サーミスタについて
サーミスタは、半導体の電気抵抗が温度によって変化することを利用した素子である。

NTCサーミスタは主としてMn、Co、Ni、Feなどの酸化物の粉末を焼結したもので、
その抵抗-温度特性は近似的に
R=R0 exp B(1/T-1/T0)
R:温度T(K)における抵抗、R0:温度T0における抵抗、B:材料などによって決まる定数

PTCサーミスタはチタン酸バリウムに銀やカリウムなどをわずかに添加して焼結したもので、加熱保護、
温度スイッチなどに利用されている。

CTRサーミスタは酸化銀系のものと酸化バナジウム系のものがあり、温度スイッチなどに使用される。

以上です。
手書きによる資料は4/22 アップ予定!←アップ完了!