月曜日, 5月 14, 2007

HIDランプ…。(補足)

ここの補足です。

HIDランプとは、High Intensity Dischargeの略称で、
高輝度放電ランプと呼ばれ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、
高圧ナトリウムランプなどがある。

(1)高圧水銀ランプ
100~数百kPaの水銀蒸気圧中の放電を利用したランプ。
発光管内に透明石英管に一対の電極と補助極を設け、水銀とアルゴンガスを封入している。
外管内には窒素ガスが封入されている。
水銀ランプの発光色は、青成分と緑成分が多く、赤成分が欠けているため演色性がよくない。
このため、ランプ管内面に蛍光体を塗布して演色性を改善したものが、蛍光水銀ランプである。


高圧水銀ランプは、始動時の特性が安定するまで数分間要する。
また、いったん消灯した後に再始動する場合は、ランプが冷えて発光管内の蒸気圧が下がるまで、
数分間を要する。

(2)メタルハライドランプ
構造は水銀ランプとほぼ同じで、発光管の中に水銀、アルゴンガスのほかに、
発光物質として種々のハロゲン化金属が封入されており、放電により金属特有の光を発する。
ハロゲン化金属のうち、Sc-Na系は効率に優れ、Dy-Tl系、Sn系は演色性に優れている。
メタルハライドランプの光色、演色性(Ra=65以上)は比較的よいが、
寿命(6000~9000h)および光束維持率がほかのHIDランプより劣る。
また、始動時間及び再始動時間は水銀ランプより長く、数~十数分かかる。

(3)高圧ナトリウムランプ
発光管は、透光性の多結晶アルミナ管で、内部にナトリウム、水銀、キセノンガスを封入してある。
外管内は保温をよくするため、真空とする事が多い。
高圧ナトリウムランプは、長寿命(9000~12000h)であり、寿命中の光束低下が少ない長所もある。
しかし、発光管内の蒸気圧によって分光分布、効率が異なってくる。
高効率形ランプは、発光管内の圧力を最高効率となる蒸気圧に設定してあるが、
光色は黄白色で、演色性(Ra=25程度)がよくない。
演色性を改善する為に、発光管内の蒸気圧を高めて分光分布を広くしたものもあるが、
効率は低下する。

以上です。気休め程度の手書きを、後でアップ予定…。