日曜日, 5月 27, 2007

誘導機の特性試験の問題の、補足。

ここの補足です。

・L形等価回路
L形等価回路は回路の取り扱いが簡単であり、特性の計算も容易にできる事から一般に多く用いられる。

(a)一次巻線1相の抵抗r
各端子間で測定した一次巻線抵抗値の平均値R(Ω)から、Rの1/2で求める。

(b)無負荷試験の結果から励磁回路の特性を求める所。
まず、無負荷試験→負荷は開放→励磁回路のみの特性を測定している
と考えると、無負荷試験結果の電圧・電流の関係から励磁回路のインピーダンス
(及び、その逆数であるアドミタンス)を求める事ができる。
つまり、I=V/√3・Z=VY/√3 より、アドミタンスを求める事ができる。

また、コンダクタンスは、抵抗分の逆数と考えられ、これは入力(有効分)と電圧の関係から求められる。

これから、サセプタンスはアドミタンス^2-コンダクタンス^2の平方根にて求めることができる。

(c)拘束試験では、励磁回路を無視すると…、
入力(電力有効分)と電流の関係から、抵抗を求める事ができる。
また、電流と電圧の関係からインピーダンスを求める事ができる。
これらから、リアクタンスも求める事ができる。

この問題をやってみた思った事としては…、
これ、建前上特性試験結果からL形等価回路の諸定数を求める問題ですが、
逆に言うと、L形等価回路の形を知っていて、考え方がわかればこの問題は解けます。
(今回、これを知らなかったので解答見なきゃわからなかった…)

という事で手書きに等価回路を載せておきますが、これ、覚えておいた方がよさそうですね。
(なんか他の電動機でも類似な等価回路あったような…?違ったかも)

今日は以上です。