法規、さらに練習問題から、３問。

ここの補足。

問１ 電気主任技術者の選任

事業用電気工作物における電気主任技術者の選任に関する問題。
（事業法第４３条）

事業用電気工作物の設置者は、電気工作物の工事、維持及び運用に関する
保安の監督を行わせるために、原則として主任技術者免状の交付を
受けている者から主任技術者を選任する。
免状の種類と保安の範囲は表１のようになっている。

表１はこちら

問２ 事故の報告

自家用電気工作物に関する報告は次のとおりであるが、
自家用電気工作物の設置者だけに義務付けられているのは
波及事故の報告である（事業法第１０６条）。

ａ．報告対象
・感電死傷事故
・電気火災事故
・上の２以外の死傷事故、他工作物の損壊事故
・放射線事故
・主要電気工作物の損壊事故
・電気事業者に供給支障を生じさせた事故（波及事故）
・電気工作物の工事中に発生した重大な事故または社会的に重大な
影響を及ぼした事故で指定されたもの

ｂ．報告期限
・速報：発生した時から４８時間以内
・詳報：発生した日から３０日以内

ｃ．報告先
事故の内容、社会的影響の大きさにより、経済産業大臣または
所轄経済産業局長に報告する。

問３ 常時監視をしない変電所の施設

（１）変電所の監視体制

使用電圧が100kV以下の変圧器を施設する変電所は、
設備容量が比較的小さい配電用変電所に該当する。
このような変電所は、保安上または系統構成上他に与える影響が
比較的少ないものと考えられる。このような変電所の監視は、
通常運転状態では技術員が随時または定期的に巡視点検し、
事故時に備えてつねに技術員駐在所から技術員が出動できる
体制になっていればよいとしている。

（２）警報装置の設置

次に掲げる場合に技術員駐在所に警報する装置を施設する。

・電源側または送電線の事故による変圧器の電源側無電圧・制御回路、
遠隔制御回路、所内のリレー回路の無電圧

・全屋外式以外の変電所の火災

・3000kVAを超える特別高圧変圧器の温度上昇

・油入変圧器の冷却装置の故障

・調相機の巻線などの電気的な故障

・ガス絶縁機器の絶縁ガス圧欲の異常低下

以上です。