昨日の続きで、ここの補足。
問4 第一種特別高圧保安工事
電技解釈第123条「特別高圧保安工事」の問題である。
特別高圧保安工事には、第一種、第二種、第三種があり、第一種が最も厳しいものになっている。
この問題では、使用電圧が100kV以下で支持物が鉄塔である場合に限定しているが、
使用電圧、支持物を限定しない場合は次のような項目が追加になる。
a.使用電圧(この表参照)
b.支持物の種類と径間(この表参照)
ただし、電線に引張強さ58.84kN以上のより線または断面積150mm^2以上の硬銅より線を
使用する場合はこの限りではない。
c.使用電圧が100000V以上の場合は、電線には架空地線を施設する。
d.使用電圧が100000V以上の場合は、電路に地絡を生じた場合または短絡した場合に
2秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設ける。
問5 各接地工事における接地抵抗値
電技解釈第19条「接地工事の種類」の問題である。
a.A種接地工事の接地抵抗値
10Ω以下であり、緩和規定はない。
b.B種接地気応じの接地抵抗値
B種接地抵抗値は、基本的に「変圧器の高圧側または特別高圧側の電路の1線地絡電流の
アンペア数で150を除した値に等しいオーム数」である。
前述の150という数値は、低圧側電路の対地電圧上限値である。
この数値の緩和規定としては、変圧器の高圧側または35000V以下の特別高圧側電路と
低圧側電路との混触により低圧側電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、規定の時間以内に
自動的に遮断する装置を設けるときは、低圧電路の対地電圧上限値を次のように
引き上げることができる。
・1秒を超え2秒以内に遮断する場合:300
・1秒以内に遮断する場合:600
c.C種接地工事およびD種接地工事における接地抵抗値は、電路に地絡事故が生じたときに
0.5秒以内に自動的に電路を遮断すれば、接地抵抗値の上限を500Ωまで
引き上げることができる。
以上です。これらの数値、覚えなきゃ、だよなぁ…。
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