ここの補足です。
問1
三相負荷の電流は
I=P/(√3×V×cosθ)
近似式による送受電端電圧の関係式は、
VS=VR+√3I(Rcosθ+Xsinθ) (1)
(電圧降下の一般式がI(Rcosθ+Xsinθ)で、それに受電端電圧を足すと送電端電圧、と)
VS:送電端電圧、VR:受電端電圧
(1)式を有効電力P及び無効電力Qで表すと、
(P=√3VIcosθ、Q=√3VIsinθより)
VS=VR+1/VR(RP+XQ) (2)
(2)式より受電端電圧が6300としたときの無効電力を求めます。
この無効電力値は、電力コンデンサを含めた無効電力値であるから、
負荷の無効電力からの差が電力用コンデンサの必要容量となる。
負荷の無効電力は、Q=√(1-cosθ^2)/cosθ×P
であるので、この差を求めればよい。
その後、力率改善後の電流、力率を求められる。
問2
発電機の速度調定率は、次のように考えることができる。
定格出力P、速度調定率aとは、周波数がa変化すると発電機出力が0から定格出力Pまで
変化する割合を表している。
定格出力200MW、速度調定率3%の定格周波数50Hzの場合、
50Hz×3/100=1.5(Hz)
系統周波数特性=200(MW)/1.5(Hz)=133.3(MW/Hz)
定格出力200MW発電機1台あたりの系統周波数特性は、133.3MW/Hzとなる。
同様に、定格出力250MW発電機は、速度調定率4%なので、
50×4/250=2
系統周波数特性=250/2=150(MW/Hz)
以上から、トリップ前の系統に並列する発電機の系統特性定数(MW/Hz)は、
133.3×5+150×3=1041.5(MW/Hz)
負荷周波数特性定数は0.3(%MW/0.1Hz)であり、負荷容量は1400MWであるから
負荷の周波数特性は、
周波数特性=1400×0.3/100×1/0.1=42(MW/Hz)
トリップ後の負荷を含めた系統の系統特性定数は、
133.3×4+150×3=950.2(MW/Hz)
200MWの発電機が1台トリップしたための変動ΔPは、
ΔP=200×0.8=160MW(80%負荷なので)
この系統に生ずる周波数変化量(Hz)は、
Δf=160/950.2=0.168(Hz)
定格出力200MW1台当たりの変化後の出力MWは、
P1=160+133.3×0.168=182.4(MW)
定格出力250MW1台当たりの変化後の出力MWは、
P2=250×0.8+125×0.168=221.0(MW)
となる。
全体の発電電力は、
P=182.4×4+221.0×3=1392.6(MW)
となる。
問3
(1)直線の方程式(縦軸の増加量/横軸の増加量)から恵さんする
(2)全負荷時の効率ηは、
η=出力/(出力+全損失)×100=出力/(出力+銅損+鉄損)×100
(4)変圧器の最高効率は、銅損と鉄損が等しいとき。
で、銅損(負荷損)は出力の2乗に比例するので…、
鉄損=(出力/定格容量)^2×銅損
から求めることができる。
(3)銅損:鉄損=4:1より、全負荷の1/2の時最高効率となる。
(5)手書き参照、で…。
以上です。
これ、法規に着手してからやってない種類の問題。
でも、実務には直結しやすい問題で、覚えておいたほうがいいかも!?
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