月曜日, 8月 20, 2007

3種機械で、同期機他の問題(補足)

ここの補足です。

問171(誘導機の円線図)
誘 導電動機の円線図では、縦軸に電流の有効分、横軸に電流の無効分をとっている。線分ONは、無負荷試験で得られた無負荷電流であって円線図を描く場合の基 礎となる点を示し、線分abはその有効分である。しかし、本問では線分Pbを一次入力として「電力」を表すものとしているので、線分abは無負荷損とな る。また、線分Pbが一次入力であれば線分OPは皮相電力を表すことになり、Pb/OPは力率を表す。

問172
短絡比Ksは、定格電流Inと短絡電流Isとの関係を表し、Ks=Is/In=1.4、したがってIs=1.4Inである。

定格電圧をVとすると、同期インピーダンスZsは次式のように求められる。

Zs=(V/√3)/Is

問173
三相同期発電機の毎相の同期リアクタンス3(Ω)に純抵抗Rの負荷が接続されている場合の1相毎のインピーダンスZは、Z=R+j3となる。また、相電圧E0、負荷電流Iとすると、

|Z|=√(R^2+3^2)=|E0|/|I|
この式と、問で与えられるE0,IからRを求める。

そして、発電機端子電圧Vは、負荷抵抗Rにおける電圧降下を√3倍したものとなる。
V=√3IR

問174
同 期電動機における界磁電流を横軸にとり、電機子電流を縦軸にとって界磁電流を変化させた場合、電機子電流の位相特性曲線はV字状の軌跡を描いて変化するの で、一般にV曲線と呼ばれている。V曲線の最低点は力率1となり、このような最低点の右側では進み力率、左側では遅れ力率となる。同期電動機ではこのよう に界磁電流を調整することにより、電源系統に対して任意の位相による運転が可能となる。

このような特性利用して、同期電動機の機械的負荷を取り除き、専ら力率調整のために使用する設備は同期調相機と呼ばれている。同期調相機は進み力率から遅れ力率まで連続的な力率調整が可能である。

以上です。