火曜日, 8月 21, 2007

続いて、機械。同期機の続きと変圧器(補足)

ここの補足です。

問175
力 率や遅れ力率、励磁等の用語が含まれており、同期電動機に関する記述である。同期電動機を交流送電線に接続し、無負荷で運転し界磁電流を調整すると、送電 線の位相調整を行う回転同期調相機となる。励磁電流を大きくして過励磁にすると進み電流をとり、反対に不足励磁とすると遅れ電流をとる。

このような同期調相機は、回転機であるため高価であり、保守が煩雑となるが、界磁電流に応じて無段階で位相調整を実施することができる利点がある。

問176
回転速度が一定である同期発電機の三相短絡電流は、界磁電流に比例する事を用いて解けばよい。
あとは、定格電流の求め方として、
In=P/(√3×V)
を使って解けばよい。

問177
同期発電機を並列運転するためには、基本的に周波数が一致する必要があるが、さらに両機の位相が合致している同期状態になければならない。同期しているか否かは同期検定器によって確認される。

その他の並列条件として、起電力の大きさが等しい事、相回転が等しい事などがあげられる。

基本ですね。
電圧、周波数、相回転、位相。これが同期並列の条件です。

問178
単相単巻変圧器の巻線比nは、直列巻線の巻数をN1とし、分路巻線の巻数をN2とすれば、

n=N2/(N1+N2)=V2/V1
ここからN2とN1の関係を求められる。

また、両巻線の巻回数(電流×巻数:AT)は等しいため、I1×N1=I2×N2より、I1を求めればよい。

問179
二次側へ換算した場合は、図(手書き)のようになる。
等価回路、覚えましょう!

問180
単相変圧器の電圧変動率ε(%)は、百分率抵抗降下p、百分率リアクタンス降下q、力率角θとすれば、

ε=p cosθ+q sinθ

となる。
ここで、p=r×I2/V2(r:全抵抗)、q=x×I2/V2(x:全漏れリアクタンス)
→前問の等価回路から、抵抗分の合計、リアクタンス分の合計、に対する電圧降下を考えればOK。

また、力率cosθ=0.8と与えられれば、sinθ=√(1^2−0.8^2)で算出可能。

以上、です。