水曜日, 8月 22, 2007

機械3種で、変圧器(補足)

ここの補足です

問181
変圧器の電圧は巻数比に比例するから、一次側を並列接続した変圧器の巻線比が等しくなければ電圧差のある部分を接続する事になり両変圧器巻線間に循環電流が発生する。このような循環電流は変圧器内部の損失を増大させ、極端な場合には加熱や焼損事故の原因となる。

また、変圧器の百分率短絡インピーダンスが等しくなければ、変圧器要領に比例した負荷分担ができない。百分率短絡インピーダンスの差が大きすぎれば、負荷分担が不平衡となり、一方のみ焼損するようなことも起こる。

両変圧器の巻線抵抗と漏れリアクタンスとの比が異なっていると、両変圧器の電流に位相差が生じて循環電流が生じ、出力が低減される。

なお、三相変圧器の平行運転では、これらに加えて両変圧器の相回転が等しい事が必要となる。

問182
Y−Y結線の場合、相電圧は、線間電圧の(1/√3)倍となる。
また、△–Y結線の二次線間電圧は、相電圧の√3倍となる。
△結線と、Y結線における、電圧、電流の関係を抑えればOK、なはず。

問183
変圧器の一次電圧V1、一次電流I1とすれば、一次抵抗R1は、

R1=V1/I1

また、二次電圧V2と二次電流I2は、変圧比をnとすれば、
V2=V1/n、I2=nI1

となる。
これらの関係からnを求める事ができる。
(詳細は手書きで)

問184
変圧器の定格容量は、Aが50kVA、Bが100kVAで、1:2。
各変圧器の全漏れリアクタンスは、Aが0.32、Bが0.2である。
負荷を1:2→電流を1:2と分流させるには、リアクタンスの比が2:1である必要があり、
つまり、Aのリアクタンスは0.4Ωである必要がある。

ここから接続するリアクトル値を求める事ができる。