ここの補足、です。
問題文、解答内容については、ここ参照で。
問19
【解説】
基準容量を決め、基準容量ベースに各数値を変換していきます。ここでは、基準容量を、変圧器容量である、10MVAとしています。
また、解答(出題に対する、解答)では、
短絡リアクタンスX=短絡インピーダンスZ
短絡抵抗R=0.1X
として取り扱っています。が、本来は、
R=0.1X
R^2+X^2=Z^2
で連立させて解く必要があり、その場合、1%程度の誤差が出るはずです。
後は、皮相電力、有効電力、無効電力に気をつけ、それらを単位法へ換算。それと、電圧変動率の式は単位法で表すと、
ΔV=%R・P+%X・Q(%)
である事から解く事ができます。
また、電圧変動率の本来の定義は、電圧降下前後(という表現が適切かは不安ですが)の、電圧値のスカラー差、の割合。つまり、送電端電圧と、受電端電圧の差(スカラー差)を、受電端電圧で除したものとなります。ここで、ベクトル図から送電端電圧は、送電による電圧降下が含まれ、それは受電端から電源側を見たインピーダンスから算出できる電圧降下です。
また、%抵抗:%Rの定義を考えると、
%R=RI/Vn
(R:配線等電源側の抵抗分、Vn:受電端電圧、I:線電流)
※リアクタンスについても同様
より、上記電圧降下を考える際のRI・cosθについて、RI=%R・Vnである事がわかります(または、XI=%X・Vn)。ここから、本問を計算していくと…。答えが、合わない…?何故かわかりません。もしかしたら、電圧Vnの考え方が違うのかなぁ…。%Rの定義で、電圧が送電端なのかな?これで考えると…。
何が言いたいか、というと、よくわかりませんが、多分、本問での解き方は簡易式であり、完璧に正確な計算じゃないかな?と思います。そこで、ベクトル図を用いて、正確に計算してみようかな、その方が理解が深まるかな?と思ったのですが…。この問だけに時間を割くわけにも行きませんので、断念。また時間がある時にやってみる事にします。
あ、あと、問の図で、受電点の短絡電力「500kVA」と書いてありますが、諸々考えると、「500MVA」だと思われます。しっかり頼むぜ、○HM社さん。
以上です。
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