木曜日, 6月 14, 2007

法規の練習問題、5問中、3問(補足)の、補足

ここの補足です。

問3 支持物の倒壊の防止

電技32条「支持物の倒壊の防止」かrなお問題である。
支持物に加わる荷重の内、風による荷重について、甲種、乙種および丙種の3種類が定められ、
地域によりその適用範囲が定められている。

風圧荷重の値は、甲種風圧荷重が基本となっており、その際の風速は40m/sである。
丙種風圧荷重は、氷雪の多くない地方における低温季について適用されるが、
ほかに、問題にあるような人家が多く連なる事により風圧が緩和される場合にも適用される。

問4 水素冷却式発電機などの施設

電技解釈第48条「水素冷却式発電機などの施設」からの問題である。
水素は、密度が空気の約7%と低いので風損を軽減でき、かつ熱伝導が空気の約7倍と高いので
冷却効果が著しく増大するなど、冷却媒体として優れた特性をもっている。
しかし、分子量が2と、ガスの中では最も小さく、わずかなギャップからでも漏れ易い性質を持っている。
さらに、空気中の酸素が混入し、水素純度が70%程度になると爆発可能範囲に入る。
よって、適切な設備対応および監視を行う事により安全を確保しなければならない。

問5 電路の絶縁抵抗および絶縁耐力

電技解釈第14条「電路の絶縁抵抗および絶縁耐力」からの問題である。
高圧および特別高圧の電路については、絶縁抵抗は、一つ目安としての意味はあるが、
使用電圧が高くなるほど測定時の環境条件や被測定機器の状態による影響を受け、
安定した測定値が得られない場合が多いので、絶縁耐力試験により絶縁レベルの判定を行う。

電技解釈第14条から18条では、電路、回転機など、燃料電池など、変圧器、器具などの区分ごとに
試験電圧値については、回転機、変圧器、器具その他にも適用できるので、ぜひ記憶して頂きたい。

絶縁耐力試験は、一般的に交流で行われるが、直流で試験を行う場合については交流試験電圧に
対する倍率で示されている。具体的には電路が2倍、回転機および整流器が1.6倍、
燃料電池および太陽電池が1倍となっている。