ここの補足です。
問162
直流発電機の誘導起電力の式、
E=(Z/a)・(n/60)・p・Φ
Z:電機子導体の総数
a:並列回路数で波巻の場合2、重ね巻の場合磁極数p
n:回転速度
p:磁極数
Φ:毎極の磁束数
を抑えておこう。
問163
直流分巻形の等価回路(手書)を抑える。
後は、
負荷電流:I=容量/端子電圧
界磁電流:If=端子電圧/界磁抵抗
電機子電流:Ia=負荷電流+界磁電流
となる(等価回路がわかればこれはすぐわかる)
これらから、電機子電圧は、端子電圧220Vに対し電機子抵抗による電圧降下分も加えるため…、
Ea=V+Ia・ra
である。
問164
他励式直流発電機を、励磁電流、電機子電流、回転数を等しくする条件で電動機として運転するものである。電機子電流の向きは反対となる。
励磁電流が一定の条件下で回転数を同じにするには、発電機の電機子誘導起電力Eaと電動機の電機子誘導起電力Ea’とが等しくなければならない。
(他励のため、励磁電流は一定にできる。励磁が一定であれば、直流機の回転数は電機子誘導起電力Eaによって決まる)
誘導起電力は、発電機の場合
Ea=V+Ia・ra
電動機の場合
Ea’=V’-Ia・ra
となる。後はEa=Ea’の関係よりV’を求めればよい。
問165
始動時には電機子誘導起電力は0である。
と、いうところを抑えておく。
その条件より、始動電流は、
I=If+Ia=V/rf+V/ra
である。
始動抵抗は電機子と直列に挿入するため、そのときの始動電流I’は、
I’=V/rf+V/(ra+R)
となる。あとはRを求めれば良い。
以上です。
|