火曜日, 8月 07, 2007

理論の試験対策問題より、相互インダクタンスの問題、補足。

ここの補足、です。

問4 交流回路
ポイントは…、
・相互インダクタンスについて。
相互インダクタンスは、インダクタンスが隣接している場合に、お互いの磁束が影響し合うことについて、その影響の量を表すもの。本問では、LとLが隣接しており、相互インダクタンスが発生する。

・ この定義からもわかるように、相互インダクタンスは隣接する相手の磁束の影響であるため、向きが関係する。その向きを表すのが、図中、コイルの所にある、 「・」印。で、「・」に対して電流の流入(流出)方向が同じであれば、磁束は同じ向き→相互インダクタンスは加算される方向になる。逆なら、減算方向。

・本問では、「・」の向きは逆向きであるが、電圧ベースで考えた場合、電圧の取り方も逆方向のため、逆の逆、みたいな感じで、加算される。

・平衡条件等では、実部同士、虚部同士が等しくなければならない。本問における平衡条件は、
(R+jωL)=R(R+jωL
であるが、実部=実部、虚部=虚部とすると、
=R
(jωL)=R(jωL
が条件となる。後はL,LをL,L,Mで表現すればよい。

以上。