土曜日, 9月 08, 2007

07年種理論問5、の補足。

ここの補足、です。
問題分解答内容については、ここ参照で。


静電気(静電界)の問題。普通にやれば問題なしの問題ですね。

各解答(1)~(5)については以下です。
図を見ればわかるけど、正六角形では
1辺の長さ=頂点から中心(重心:対角線の交点)の長さ=r
です。

(1)P-Pの距離は、図より2rなので、

=Q^2/{4πε(2r)^2}=Q^2/(4πεr^2)・(1/4)

となる。また、電荷は正・負であるため吸引力のため、Pでは左向き。

(2)Pに対し、P,Pは距離rなので、力の大きさF、Fは等しく、共に負電荷であるため吸引力となる。その大きさは、

=F=Q^2/(4πεr^2)

となる。
この合力を考えると、F,Fのy軸成分は大きさが等しく、向きが逆の為、打消しあう。
また、x軸成分は、大きさ、向き共に等しくなり(左向き)、大きさは(r/2)/r=1/2。よって、FとFの合力、F26は、

26=Q^2/(4πεr^2)×(1/2)×2
   =Q^2/(4πεr^2)

となる。

(3)これも(2)と基本的には同様の考え方であるが、
・電荷は全て正のため反発力→y成分は打消し合い、x成分は右向き
・距離はx=3r/2、y=√3r/2 の直角三角形の斜辺であり、√3rとなる。
・よって、x軸成分は(3r/2)/(√3r)=√3/2
これらより、

=F=Q^2/{4πε(√3r)^2}
  =Q^2/(4πεr^2)・(1/3)

合力F35は、

35=Q^2/(4πεr^2)・(1/√3)

となる。

(4)右向きを正とすると、合力Fは

F=F+F26+F35
 =Q^2/(4πεr^2)(1/√3-1-1/4)
 =(4√3-15)/12

(5)原点における電界のうち、各電荷によるものをそれぞれE~Eとする。大きさは全て等しく、Q/(4πεr^2)。x軸上で向かい合う、EとEに注目すると、共に向きは左向きとなり
、合力は単純に和算でよい(電界の定義は任意の点に電荷+1[C]を置いた時に働く力なので、正電荷では反発力、負電荷では吸引力方向の電界)。
他にも向かい合う、E,E及びE,Eは向きが等しい。
ここで、E,Eの合力E14,E,Eの合力E25、E,Eの合力E36を考えると、これらは大きさが等しく、互いに120度ずつのベクトル。よって、全ての合力は0となる。