ここの補足、です。
問題分解答内容については、ここ参照で。
静電気(静電界)の問題。普通にやれば問題なしの問題ですね。
各解答(1)~(5)については以下です。
図を見ればわかるけど、正六角形では
1辺の長さ=頂点から中心(重心:対角線の交点)の長さ=r
です。
(1)P1-P4の距離は、図より2rなので、
F4=Q^2/{4πε0(2r)^2}=Q^2/(4πε0r^2)・(1/4)
となる。また、電荷は正・負であるため吸引力のため、P1では左向き。
(2)P1に対し、P2,P6は距離rなので、力の大きさF2、F6は等しく、共に負電荷であるため吸引力となる。その大きさは、
F2=F6=Q^2/(4πε0r^2)
となる。
この合力を考えると、F2,F6のy軸成分は大きさが等しく、向きが逆の為、打消しあう。
また、x軸成分は、大きさ、向き共に等しくなり(左向き)、大きさは(r/2)/r=1/2。よって、F2とF6の合力、F26は、
F26=Q^2/(4πε0r^2)×(1/2)×2
=Q^2/(4πε0r^2)
となる。
(3)これも(2)と基本的には同様の考え方であるが、
・電荷は全て正のため反発力→y成分は打消し合い、x成分は右向き
・距離はx=3r/2、y=√3r/2 の直角三角形の斜辺であり、√3rとなる。
・よって、x軸成分は(3r/2)/(√3r)=√3/2
これらより、
F3=F5=Q^2/{4πε0(√3r)^2}
=Q^2/(4πε0r^2)・(1/3)
合力F35は、
F35=Q^2/(4πε0r^2)・(1/√3)
となる。
(4)右向きを正とすると、合力Fは
F=F4+F26+F35
=Q^2/(4πε0r^2)(1/√3-1-1/4)
=(4√3-15)/12
(5)原点における電界のうち、各電荷によるものをそれぞれE1~E6とする。大きさは全て等しく、Q/(4πε0r^2)。x軸上で向かい合う、E1とE4に注目すると、共に向きは左向きとなり
、合力は単純に和算でよい(電界の定義は任意の点に電荷+1[C]を置いた時に働く力なので、正電荷では反発力、負電荷では吸引力方向の電界)。
他にも向かい合う、E2,E5及びE3,E6は向きが等しい。
ここで、E1,E4の合力E14,E2,E5の合力E25、E3,E6の合力E36を考えると、これらは大きさが等しく、互いに120度ずつのベクトル。よって、全ての合力は0となる。
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