月曜日, 9月 10, 2007

07年種理論問7,8。の補足。

ここの補足です。

問7
(1)~(5)
ちょっとイレギュラーな考え方かもしれませんが、単位で考えればOK、です。

密度p、n:m^-3
電荷q:c
電界E:V/m
電流:A→c/s
電流密度J:A/m^2

電流密度JをqpμEとすると(問題の通り)、移動度μは、
μ=J/(pqE) (正孔の場合。電子でも同様)
この単位は、
A/m^2・(m^-3・c・V/m)^-1
→c・s^-1・m^-2・m^3・c^-1・V^-1・m
→c・c^-1・m^(-2+1+3)・(Vs)^-1
→m^2/Vs
また、移動度の定義を考えると、速度vと電界Eの比例定数だから、
v=μE。速度v:m/sだから、
μ=v/Eの単位は、
m/s/(V/m)→m^2/Vs

となり、双方は合致する。
また、電子と正孔が同じ電界(電荷)で、同時に動き、
その方向が逆で、電荷も逆なので、電流としては和算でよい。

導電率γは抵抗率の逆数であり、その単位は、
Ωm。ΩはV/Aと表現できるので、導電率の単位は、
A/Vm

よって、電流密度A/m^2を電界V/mで除すれば、導電率γとなる事がわかる。
(qμ→c・m^2/Vs・m^-3→c/sVm→A/Vmで、導電率はqμで表現できる、ともいえる)

問8
これは、試験時やってない(選択問題なので)し、今ちらっとやってもよくわかりませんでしたが…。

(1)I≫Iより、Vccに対し、Iを無視する事ができる。この時、VはVccの、RとRによる分圧と考えればよい。

(2)I=(V-VBE)/Rより(1)で求めたV,問で与えられたVBE,Rから解くことができる。

(3)~(5)
コンデンサは交流に対し短絡、と考える。この時、v01、v02には、そのまま電圧が出る。
(抵抗分の電圧が)ただし、符号はv02は逆転するので、位相は180度。
(負荷特性曲線から導くようですが、覚えておかなきゃ解けない?)

ただ、この問題に関して、直感的には。
トランジスタのベース側に対しそこを基に考えると、接地側に向けてv01、電源側に向けてv02をとっている。ここで、コンデンサによって電圧位相は90度ずれるが、この考えにより、v01は進み、v02は遅れの90度、になるとするとv01~v02の電圧位相は180度となる。

多分、大きくは外れてないと思うけど…。
後、v01、v02が共に入力に対して1倍になるのは、RとRの抵抗値が同じだから、だと思いますが、その辺を証明する手立ても見つからなきゃ、思いつきもしません。

まぁ、雰囲気的には解答の選択肢から、こうなるんだろうなぁ、とは考えられますが…。


煮え切らないけど、理論編、終了!