ここの補足です。
問7
(1)~(5)
ちょっとイレギュラーな考え方かもしれませんが、単位で考えればOK、です。
密度p、n:m^-3
電荷q:c
電界E:V/m
電流:A→c/s
電流密度J:A/m^2
電流密度JをqpμpEとすると(問題の通り)、移動度μpは、
μp=J/(pqE) (正孔の場合。電子でも同様)
この単位は、
A/m^2・(m^-3・c・V/m)^-1
→c・s^-1・m^-2・m^3・c^-1・V^-1・m
→c・c^-1・m^(-2+1+3)・(Vs)^-1
→m^2/Vs
また、移動度の定義を考えると、速度vと電界Eの比例定数だから、
v=μE。速度v:m/sだから、
μ=v/Eの単位は、
m/s/(V/m)→m^2/Vs
となり、双方は合致する。
また、電子と正孔が同じ電界(電荷)で、同時に動き、
その方向が逆で、電荷も逆なので、電流としては和算でよい。
導電率γは抵抗率の逆数であり、その単位は、
Ωm。ΩはV/Aと表現できるので、導電率の単位は、
A/Vm
よって、電流密度A/m^2を電界V/mで除すれば、導電率γとなる事がわかる。
(qμn→c・m^2/Vs・m^-3→c/sVm→A/Vmで、導電率はqμnで表現できる、ともいえる)
問8
これは、試験時やってない(選択問題なので)し、今ちらっとやってもよくわかりませんでしたが…。
(1)IA≫IBより、Vccに対し、IBを無視する事ができる。この時、VBはVccの、RAとRBによる分圧と考えればよい。
(2)IE=(VB-VBE)/REより(1)で求めたVB,問で与えられたVBE,REから解くことができる。
(3)~(5)
コンデンサは交流に対し短絡、と考える。この時、v01、v02には、そのまま電圧が出る。
(抵抗分の電圧が)ただし、符号はv02は逆転するので、位相は180度。
(負荷特性曲線から導くようですが、覚えておかなきゃ解けない?)
ただ、この問題に関して、直感的には。
トランジスタのベース側に対しそこを基に考えると、接地側に向けてv01、電源側に向けてv02をとっている。ここで、コンデンサによって電圧位相は90度ずれるが、この考えにより、v01は進み、v02は遅れの90度、になるとするとv01~v02の電圧位相は180度となる。
多分、大きくは外れてないと思うけど…。
後、v01、v02が共に入力に対して1倍になるのは、RCとREの抵抗値が同じだから、だと思いますが、その辺を証明する手立ても見つからなきゃ、思いつきもしません。
まぁ、雰囲気的には解答の選択肢から、こうなるんだろうなぁ、とは考えられますが…。
煮え切らないけど、理論編、終了!
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