金曜日, 9月 21, 2007

二種二次試験過去問、H18問4補足

ここの補足、です。
問題分解答内容については、ここ参照で。

問4
【別解】
重ね合わせの理によって、A系統のみの端末負荷があると考え、A系統端末負荷の電流Iによる開閉点を流れる電流I’をもとめる。

’=I×Z/(Z+Z)…分流(?)

計算すると、

’=73.02+j34.987

同様にB系統のみの端末負荷があると考えた場合、Iによる開閉点を流れる電流I’は、

’=I×Z/(Z+Z

計算すると、

’=30.251-j14.395

したがって、連系点に流れるループ電流Iの大きさは、I’とI’を重ね合わせたものとなるので、
(ループ電流の向きより、I’はIと逆向き→符号が負)

I=I’-I=42-769+j49.382

となり、キルヒホッフで解いた値と一致する。

【解説】
消費電力に変化が無いこと、がポイントでしょうか。
消費電力に変化が無く、非連系→連系とした場合に、ループ電流が流れる、と。なんだか不思議な感じがしますが…。起電力がないループ回路に、電流が流れる、って…。

ちゃんと調べてみたわけじゃないですが、多分無効電力、有効電力のやりとりが行われた結果、負荷には変化が無い、って事かな?
(いや、逆か。負荷に変化がないために、有効電力・無効電力のやりとりが発生し、ループ電流が流れるのかな)

そのあたりの考え方はちょっと難しいですが、解法自体はしっかりやればそこまででもないと思われます。
手書図(解等の方)が思い浮かび、起電力が0で、とかが浮かべば、後はミスに注意して解くだけですから…。

以上