ここの補足、です。
問題文、解答内容については、ここ参照で。
誘導器(1) 問2
【解説】
(1)二次巻線を短絡して運転した時の滑りをs1とすると、二次巻線1相当たりの誘導起電力は、s1/E2であるから
s1・E2=E2・r2
(∵問1の図1の等価回路図により、二次巻線を短絡、リアクタンスは無視…、などにより、E2=I2・r2/s)
s1=0.03552≒0.0355(Ω)
この電動機の同期速度Ns(min^-1)は、
Ns=120f/P=1200(min^-1)
すべりs1時の回転速度N1は、
N1=(1−s1)Ns≒1157(min^-1)
(2)960(min^-1)時の滑りをs2とすると、
s2=(1200−960)/1200=0.2
(3)題意から送風機の要求するトルクは回転速度の2乗に比例するので、滑りs1時のトルクをT1、960(min^-1)時のトルクをT2とすると、
T2=(N2/N1)^2・T1
=(960/1157)^2・T1
=0.6884・T1
となる。
(4)二次抵抗がもとの0.034(Ω)で、トルクT2で運転する場合の滑りをs3とすると、図5から
s3=T2/T1・s1=0.6880×0.03552
≒0.0244
(5)次に960(min^-1)で運転するのに要する二次回路1相の抵抗r2は、比例推移から計算し求めると、
0.034/s3=r2/s2
r2=0.034×s2/s3
=0・2783(Ω)
したがって、挿入すべき抵抗値r2’は、
r2’=0.2783−0.034=0.244(Ω)
となる。
以上です。
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